鈴木義明院長
インタビュー

― 獣医師になろうと思ったきっかけをおしえてください。

子どもの頃から犬と猫を飼っていて、その延長線上でこの仕事につきました。
開業は平成元年、ちょうど今年(2014年)で26年になります。最初はいまの診療所からちょっと離れたところで開業しました。
ここに移って、16年くらいになりますね。このあたりは住宅地なので、ペットを飼う方も多くいらっしゃいます。

― 診察にあたって、ポイントとしている点は?

お客様にいやな思いをさせない、待たせない。これを強く心がけています。自分自身サービスを受けたときに、何かいやなことがあると、もう行きたくなくなるじゃないですか。

鈴木義明院長




い主さん目線で病院の運営を考えています

― 病院って待たされるイメージありますよね。

どうしてもお待たせしてしまうこともありますが、その場合でも、あとどのくらいかかるか、こまめにお知らせするようにしています。
技術の高さは当然のことです。その上で、もう一つ飼い主さんの目線で、医院のありかたを考えています。

 

― 夜間の対応はされていますか。

対応できる部分もありますが、いまは、「川崎市獣医師会」で夜間専用の窓口を設けています。
夜間については主にそちらと連携をとって対応にあたるシステムを作っています。

― スタッフは何名ですか?

わたしを含めて獣医師3人、それ以外に4人です。
日頃スタッフには、「ぼくを気持ちよく働かせてください」と言っているんです(笑)。
半分冗談ですけど、そのために何をしたらいいかを考えること。
例えば、診察室を明るく清潔に保つ。それが、飼い主さんたちにとっての心地よさにつながると思っています。

 

― 20年診察されてきて、感じられるところはありますか。

開業したてのころは、すべての仕事を自分でやらなければ気が済まなくて、散歩や犬舎の掃除から何でもすべて一人で、365日休まずやりました。
でも、それはいい面もあるけれど、よくない面もあることに気づくようになったんです。
いまはスタッフたちも力を発揮してくれていますから、ある程度仕事をまかせています。
そうすると、医院全体の運営がうまくいっているか、よく目がとどくんです。


院特有の匂い、しないでしょう

― 今後どういうクリニックをめざしますか?

「地域にねざした病院」ですね。
当院よりも高度な設備をそなえた大病院もあるわけですが、そうした病院と連携をとりつつ、飼い主さんがふだんから、散歩の途中に気軽に立ち寄れるような医院にしたいと思います。
そのためにも、飼い主さんにとってもペットにとっても、居心地のいいクリニックにしたいと思っているんです。

 





― きれいだし、ちょっと病院らしくない、おしゃれな医院ですよね。

病院って楽しいところじゃないでしょう。でも、そのイメージを変えたいですね。
とくに、匂いに気をつけています。病院特有のあの匂い、しないでしょう。

 

― ぜんぜんしないですね。あの匂いって、「病院来ちゃったなあ」ってちょっと怖い感じしますよね。

圧迫感や不快な感じをあたえない、病院らしくない、清潔で居心地のいいリビングみたいな医院がわたしの理想です。
当院の獣医は白衣を着ていません。
これは経験上感じているんですが、白衣を着て動物の前に立つと、動物は緊張するんです。
飼い主さんもきっと緊張しますよね(笑)
それに、動物病院の場合は、予防のためやフードを買うためなど、病気以外の理由で来院されるケースが圧倒的に多いですしね。 病院らしさをなくす。それが、わたしたちが大事にしているコンセプトです。